Friday, May 3, 2013
目的が変われば視点が変わる
半年ほど前から、とある理由があって、登山をちょくちょくするようになった。
それで、一つ、気付いた事がある。
以前はよく山道をドライブしていた。
その頃は、奥多摩周遊道路とか、雁坂トンネルといったスポットは、そこがほぼ最終の目的地だった。
周遊道路を数馬から奥多摩湖まで走り切れば、それだけで、何かをしたような気分に浸って、満足していた。
しかし、今は、これらの道路は、出発点か、出発点に行くまでの途中経路に過ぎなくなった。
目的が、ドライブから山に登る事に変わったので、車に乗っている間は、まだスタート地点に辿り着いていないのである。
かつてはゴールでしかなかった場所が、スタート地点になった。
そうなると、見える物が全く違ってくる。
以前は、山は、ただの美しい景色でしかなかった。
そして、それをただ見るためだけに来ていた。
しかし、今は、山を見ると、その中を通る登山道が想像できる。
実際にこれから歩こうとしている道ならば言うまでもないし、そうでなくても、エスケープルートなどは、出発前に、大まかには頭に入れている。
だから、ある一本の登山道を歩こうとすれば、自然と、その数倍の距離の、別の登山道がある事までわかってしまうのだ。
カーナビの地図や、Googleマップでは登山道は表示されない。
登山に関する知識は全く無かったので、今までは、ある筈の道が、道として見えなかったのだ。
しかし、登山用の地図を見れば、実は、道路と同じくらいか、それよりも多くのハイキングコースや登山道が、山の中を張り巡らせている事に気付くのである。
この違いは、ハードウェアやソフトウェアを、単に使うユーザの視点で見る時と、開発者の視点で見る時の違いにも似ていると思う。
目的と、持っている情報量によって、同じ画面を見ていても、そこに見える景色は別物なになってしまうのである。
まあ、当たり前と言えば、当たり前の事なんだけど。
Friday, March 29, 2013
海外旅行初心者向けマニュアル
「初めて海外行くんだけど、何を準備したらいいのかわからない」
的な相談を時々受ける事がある。
この高度情報化社会において、オンライン/オフラインを問わず、必要な情報さえ集めればこの程度の事がわからないとは考えにくいのだが…
しかし一方で、自分が初めて海外に行ったときの事を思うと、不安になる気持ちは、わからなくもない。
今後も、最低でも数年はこのような傾向が続くだろうと予想し、「必要最低限、ここは読んどけ」で済むような形でまとめておくことにした。
的な相談を時々受ける事がある。
この高度情報化社会において、オンライン/オフラインを問わず、必要な情報さえ集めればこの程度の事がわからないとは考えにくいのだが…
しかし一方で、自分が初めて海外に行ったときの事を思うと、不安になる気持ちは、わからなくもない。
今後も、最低でも数年はこのような傾向が続くだろうと予想し、「必要最低限、ここは読んどけ」で済むような形でまとめておくことにした。
- 絶対に必要なもの
- 渡航先、渡航目的、渡航期間によっては必須なもの
- ビザ、ESTA(米)、ETA(豪)
- 出国用(帰国用)の航空券のeチケット控え
- 必ず印刷しておく。スマートフォンやノートPCに保管しておく手もあるが、電池が切れたら終了。
- 宿泊先の情報(バウチャーなど)
- 同じく印刷しておく。
- 可能な限り、持って行った方がいいもの
- 予備の財布(現金やカードは2か所以上に分散して、スリや紛失などの事態に備える)
- パスポートのコピー(本物はホテルの金庫などの安全な場所に保管しておく)
- 可能な限り、持って行かない方がいいもの
- 全ての重たい物、大きい物
- 多額の現金(最大でも3万円程度)、貴金属類
- 高価なPC、一眼レフカメラ等
- 出発前に入手しておくべき情報
- 外務省の渡航情報
- 旅行会社・航空会社・クレジットカード会社の緊急連絡先
- ネット環境(必要に応じて)
- 国内旅行では不要だが海外旅行では必要なもの
- スリッパ、歯ブラシ
- 国内でも海外でも必要だが現地での入手が難しいもの
- 常備薬
とりあえずこんな所で。
Sunday, January 20, 2013
Mac(Mountain Lion)のWi-Fiで5GHz帯を優先して使いたい
年明け早々、MacBookAirを買いました。Macを買うのは17年ぶりです。
Mountain LionとかいうOSで、昔の知識はほとんど役に立ちません。
初心者同然です。
そして、早速、トラブりました。
スターバックスなどで、公衆無線LANに接続しようとすると、2.4GHzのアクセスポイントばかり繋ぎに行ってしまい、なかなか5GHzのアクセスポイントを捕まえてくれないのです。
2.4GHz帯は都市部では無茶苦茶混雑しているので、可能な限り利用するのは避けたいものです。
初心者なりに色々調べた結果、次のような事がわかりました。
Mountain LionとかいうOSで、昔の知識はほとんど役に立ちません。
初心者同然です。
そして、早速、トラブりました。
スターバックスなどで、公衆無線LANに接続しようとすると、2.4GHzのアクセスポイントばかり繋ぎに行ってしまい、なかなか5GHzのアクセスポイントを捕まえてくれないのです。
2.4GHz帯は都市部では無茶苦茶混雑しているので、可能な限り利用するのは避けたいものです。
初心者なりに色々調べた結果、次のような事がわかりました。
- MacOS上では2.4GHzと5GHzを選択する事はできない。
- docomo Wi-Fiやau Wi-Fi SPOTのように、同じ名前のSSIDで2.4GHzと5GHzの両方のAPがある時は、ほとんどの場合、2.4GHzのAPに繋がってしまう。
- optionを押しながらメニューバーのAirMacアイコンをクリックすると、SSID毎にチャネルや周波数が表示されるので、とりあえずどのAPに繋がっているのかはわかる。
- ただし複数のAPが同じSSIDを使っている場合は、そのうちの一つしか表示されない。
- また、Wi-Fi Diagnosticという隠しユーティリティを起動することができる。全てのAPのチャネルとMacアドレスを表示してくれたり、ノイズの状況をグラフ表示してくれたりして、それなりに便利。Wi-Fi Diagnosticについては、「那覇レポート: Mountain Lion新機能Wi-Fi Diagnosticsツール」に詳しい。
- /System/Library/PrivateFrameworks/Apple80211.framework/Versions/A/Resources/airport という隠しコマンドがある。AirPort Utilityとは似て非なるもので、Wi-Fi Diagnosticのコマンドライン版のようなもの。引数無しで起動すればオプションが表示されるので、それを見れば、使い方は大体わかる。
- 次のようなオプションがある。
- -c数字, --channel=数字 チャネルを指定する
- -z, --disassociate 全てのネットワークから切断する
- -I, --getinfo 接続中のネットワークの情報を表示する
- -s,--scan APの一覧を表示する
- -x,--xml XML形式で出力する
- -P,--psk パスフレーズからPSKを生成する
- -cや-zを使うには、管理者権限が必要。
という訳で、aiport -s で接続したいチャネルを調べて、airport -c で指定すれば5GHzなチャネルに接続できそうです。
早速、某所のスターバックスに行ったときに試してみました。目標はdocomo Wi-Fiの5GHz APへの接続です。
早速、某所のスターバックスに行ったときに試してみました。目標はdocomo Wi-Fiの5GHz APへの接続です。
airportに何らかの方法(略)でパスを通しておいて、まずは接続状況を調べます。
$ airport -I
agrCtlRSSI: -75
agrExtRSSI: 0
agrCtlNoise: -90
agrExtNoise: 0
state: running
op mode: station
lastTxRate: 36
maxRate: 54
lastAssocStatus: 0
802.11 auth: open
link auth: none
BSSID: XX:XX:XX:XX:XX:XX
SSID: docomo
MCS: -1
channel: 1
となりました。チャネル番号は1〜14が2.4GHz、36〜140が5GHzですから、見事に2.4GHzなAPを掴んでしまっています(先述のように、optionを押しながらAirMacアイコンをクリックしても、チャネル番号を確認できます)。
そこで、5GHzなAPを探します。
スキャンすると…
スキャンすると…
$ airport -s| grep docomo
docomo XX:XX:XX:XX:XX:XX -70 1 N JP WEP
docomo YY:YY:YY:YY:YY:YY -75 36 N JP WEP
という結果でした。2つ並んだ数値の、右側の値がチャネル番号です。
このスタバに設置されているdocomo Wi-Fiは、チャネル1(2.4GHz)とチャネル36(5GHz)を使っている事がわかりました。
そこで、
$ sudo airport -c36
を実行してみると…
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